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佐藤伸一フェアー2011

 今年も佐藤伸一フェアーを開催します。

詳しくは、webで・・・

 

blogでの告知で何かリアクションがあった

ためしが無いので、ここでは別の話を・・・


・・・・・・・・・・・・・・

 

彼と一緒に仕事をしていたのは、

今から多分・・・12年ほど前かと思います。


自分は既にシェフでしたが、まだ若く

当時26歳で、

伸一が22歳だったと思います。


専門学校の先生の紹介で

グランドホテルを辞めてウチに来ました。


その頃キッチンスタッフが5名いまして、

彼は一番年下でした。

とても頭が良く、手先も器用、動きも機敏、

体力も気力もずば抜けてましたが、

年齢的に雑用仕事が多かったと思います。


それでも、目に力があり、

意識は高く、先輩の仕事でも気に入らないと

やり直す、もっといい方法を提案する、

自分の仕事が増えてでもいいから、もっと美味しくなるように

色々なことを言ってきたのを覚えています。


賄い料理を作るのでも、完成度が高く、

足りないものがあれば持参する・・など、

兎に角プロ意識が高く、妥協しない人間でした・・


・・・・・・・・・・・

思えば、あの時何故、伸一をフランスに紹介しようと思ったのか?


当時、キッチン5名、サーヴィスも5名で

10名ほどのスタッフがいました。


自分がトップで現場を仕切っていたとはいえ、

当時26歳ということは、年でいうと下から3番目に若く、

他の部下は皆、年上ばかりでした。


明らかに仕事のやりにくい、ストレスだらけの毎日でしたが、

今にして思えば、それもいい経験だったと思います。


そんな中、本当は自分がもう一度フランスに行ってみたい・・・と

強く思っていました。


それだけ、自分の料理に自信が無かったのです。


若くしてシェフになったと言えども独学で

技術も知識も経験も・・何もない・・・

この先が自分には無いのではないか・・・と悩む日々です。


もう一度、人の下で基礎から学び、

きちんとした料理を作りたい。


もう一度、フランスに行って今度は、

星付きのレストラン働き、色々なことを吸収したい・・・

 

確か・・・そんなことばかり考えていたと思います。

 

だけど、結婚したばかり、子供はまだ2歳、

会社でも多くのことを任されていて・・・

他にも込み行った事情があったのですが、


色々考えて、今は行くべきではない・・という気持ちもあり、

迷いの日々ではあったのですが、

そんな時にフランス、パリのレストランで人を探しているという

話が来ました。


自分が行こう・・とも一瞬思ったのですが、

次の瞬間“伸一を推薦しよう”と思い、すぐに彼に伝えました。


確か【オマエ、フランスに行かないか?一日考えろ】とだけ言った気がします。


彼は、二つ返事で翌日には、“行きます”と言いました。

 

思えば、この出来事がパリでの彼の生活の始まりでした。


・・・・・・・・・・

人生とは、奇妙なものです。


自分は、彼に何を見出していたのか?


【彼の才能をいち早く見つけ出し、自分の夢を彼に託した・・・】


なんて・・・格好いいものじゃないです。


勿論、昔から彼に才能があったのは事実ですが、

何処まで伸びるか・・なんてそうそう分かるものではないです。


今なら分かるかもしれませんが、

当時、自分もまだ若く人の才能を開花させる余裕も、

人間力も無かったと思います。

 

ただ、言えるのは、10名いるスタッフのウチ

他の誰でも無く、彼だけにフランス行きを勧めた事実です。

 

【何かの力によって、導かれた】・・・としか言いようが無いです。


それを伝えた側なのか?

それを受け止めた側なのか?

どちらなのかは分かりません。


人生なんてものを語れるほど、多く生きてませんが、

そういう【力の働き】の作用の連続こそが人生なのでしょうね。

 

結果・・・成るべきして成った。

 

彼の人生で起こったこと全ては、

彼が自ら原因を作り、導き、その結果を創った・・・

そういうことだと思います。

 


・・・・・・・・・・

その後の12年・・・本当に長い時間・・お互いが別々の場所で、

別々のことをして今に至りますが、

一度も連絡が切れずにいたのは、彼の御蔭でしょう。

 

彼という人間のもっとも素晴らしいところがソコなのだと思います。


【人との出会いを大切にし、感謝を忘れない】


料理の才能云々以上に、そうした彼の人間性が、

今の彼の評価に繋がったのだと心から思います。


ミシュラン2ツ星の快挙を成し遂げても尚、

こうしてウチでのフェアーを申し出てくれる・・・ことが、

全てを物語っていると思います。

 


・・・・・・・・・・・・

雑な文書ではありましたが・・・

そんな語られることの無い背景も交えて、

彼の人間性を感じながら、

今回のフェアーで料理を楽しんで頂ければ、

より一層、深みのある時間になると思います。

 


皆様にとって、このフェアーが

有意義な時間に成ります事を

心より願い、個人としても最大限楽しみ、

そして、その全てに感謝できればと思っております。

初めて訪問させて頂きました。
私はパリに興味がありいくタイミングもなくくすぶっています。
なんとなくパリで成功している人の事を調べていました。

そんな中佐藤さんの事が気になり色々拝見していると下らないかもしれませんが多々違う事が書かれているので気になってしまいました。

色んなところで22歳にフランスに行かれたなら1999年のはずですが
2000年に渡欧と書かれているサイトもいくつか見かけます。


この記事を拝見して正解は1999年の12月頃かと勝手に推測しましたがあっていますでしょうか?

もし宜しければお返事頂けると嬉しいです
パリ好き | 2016/06/16 02:02
質問にお答えしますね^^

ブログに書かれている伸一の年齢は、パリに行く前です。

22歳でしたが、確か10月か11月ごろにパリに行ったので、

9月が誕生日だとして、その頃はもう23歳ですね。

2000年に渡仏したことはあってますよ^^
makoto ishii | 2016/06/16 23:22
COMMENT









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