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いさめて頂けること・・



最近、発想がつまらないとつくづく思う。


最近?

どれぐらい前なのか分からないが、

ここ数年だろう・・




行き詰る・・というほど、

自分に才能があるとも思ってないので、

まぁ・・こんな程度か・・と自分を評価するしかないのですが、

一応、そこから脱したいと思う自分はまだ存在しているので、

行動に移してみる。




・・


自分には、

とても尊敬する3名の師がいる。


ひとりは、音楽家


ひとりは、画家


ひとりは、陶芸家


3名共に、私を弟や息子、

或いは、同志として、

いつも、

同じ場所で、

同じ温度で、

同じ気持ちで、

迎えてくれる。




・・・


先日、休みの日に、

陶芸家の先生の釜に遊びに行った。




その日は、釜入れの日だったらしく、

工房は、とても暖かかった・・。


・・


少し時間に余裕があったので、

実に色々な話をしてくれた。


どういう粘土を使うのか。

それをどれぐらい休ませるのか。

カタチを作る為に、どんな道具を使っているのか。

素焼きの温度は、どれぐらいなのか。

うわぐすりのかけかたや種類。

どのタイミングで塗るのか。

最終的にどれぐらいまで、釜の温度を上げるのか。


・・

20代前半から40年、

日々、土と向き合ってきた先生の想い・・


そうした事まで、実に詳しく優しく話してくれた。


そんな先生が、

この2年で変わったことがある・・と。


「実は、自分も創作に行き詰っててね・・

2年前に東京のある有名な焼き物の美術館に行って来て、

茶道の識者として日本で第一人者の先生に会ってきたんだけど、

自分の作品を見せたら、ボロクソに言われたよ」


と、笑いながら話し、


そして、こう話を続けた・・




「でも、どうしてもその美術館で個展がしたくて、

その人のメガネに敵わない限り、展示ができないので、

何度も作品を作り、写真をとって送ったわけだよ。」


すると“君の作品は、面白くないねー。昔の真似ごとかい?どれも古臭い・・”と

言われたそうだ・・。


でも、ひとつだけいいものがあると・・・。


4回目に送った写真の最後の一枚。


“うん、これは少し面白いねー、この線でいけばいい”と。


「とても嬉しかったよっ」と先生は、笑顔でそう言った。




もう、60歳を過ぎる先生が、まるで子供が褒められたような顔で

喜ぶ姿は、とても素敵だった・・・。




そして、その識者にこうも言われたと・・

【自分の内から出てくる現代の物を作りなさい。

現代のモノとは、あなたが今の時代に生きているのだから、

真似ではなく、素直な気持ちでモノを作れば、

現代のモノが生まれる。良いものを作りたければ、

もっと人間を磨きなさい】と・・・










そして、最後に先生は、僕にこう言った・・・


【いくつになっても、

いさめてくれる人がいる】


この有りがたさを忘れてはいけないね・・と。







今の自分に、本気でいさめてくれる人がいるだろうか?





 
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