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似て非なるもの








世の中には、

似て非なるものが、同居するケースが多い。


【同業者】という言葉で、

並列或いは、同じカテゴリーで

ひとくくりにされているものがソレに該当する。




近年のガストロノミー系レストランと老舗のうなぎ屋は、

食事を提供している・・という部分だけを切り取り、

【同業】と分類される。


しかしこれは、“似て非なるもの”である。


・・


まず、どちらにも言えることは、

ある能力を有したものが、

あることを継続的に行い、

ソレにより利益を生み出し、

経営を継続させること。


それが経済活動だ。




そう考えると、

料理を提供して、

お客を呼んで、

その代金で生計を立てているのだから

同じ業種じゃないか・・と思われがち。





・・


しかし、それは違う。




むしろ、全くの異業種と思われがちなもの同士のほうが

よっぽど同じことをしていたりする。




うなぎやでも、鮨屋でも、おでん屋でも、

例えは、何でもいい。


要するに、これらの職業やその職人を抱え、

営業戦略を立てるとき、もっとも重要なことは、

味を守るということ。


時代に合わせた微調整を含めた進化が必要ではあるが、

概ね、こうした業種は、老舗の味を守り続けることで、

お客の来店動機に繋げる。


いついっても変わらぬ美味しさとお持て成しがあってこそ、

成り立つ商売だ。


そこに関わる人に求められる能力は、

いかにして、常に一定のものを提供できるかどうかである。


まさに、そこさえクリアしていればミッションは果たしていると言える。


・・

近年のガストロノミーを掲げるレストランに、

与えられたミッションは、全く持ってソレと異なる。


来店動機を創り上げるには、

日々、新しい【ナニカ】を考えなくてはいけない。


同じ味を繰り返し作る能力が最大の武器の職人と

日々、新しいナニカを開発する料理人と、

これが果たして同じ職業なのだろうか?




むしろ、対極にあるような【能力】だ。


どちらもあることを連続しているのだが、

前者は、同じ作業をブレなく連続することで経営が成り立ち、

後者は、新しい切り口を常に見せることの連続で経営が成り立っている。




そう考えると、

常に新しいナニカ、常に新しい切り口、常に新しい話題作りを連続し、

露出し続けて、どうにか来店動機を作る・・或いは、それにより、

需要を生み続けることで生活する商売のスタイルは、

職業として、職人寄りではなく、タレント寄りだ・・




それが、先に述べた、

【全くの異業種と思われがちなもの同士のほうがよっぽど同じことをしていたりする。】

という言葉に繋がる。




ある意味、そこが同じフィールドで生存競争しているとなると、

競合相手は、ウナギ屋じゃなく、もこみちかもしれない・・(笑




まぁ・・それは、冗談として、

ライバルがウナギ屋でもないし、もこみちでも、ないが、


この世の中、似て非なるものが、

常に隣り合わせに同居することが多い為、

いろいろと勘違いされがちだ・・・




まず、自分の職業は何か?をよく考えたほうがいい。

それは、アンケートにあるような項目ではなく、

具体的に【ナニ】を提供することで成り立っている職業であるかを。




もうひとつは、自分の有する能力が、

その職業に適しているのかを考えたほうがいい。




更にもうひとつは、もし自分に部下や従業員がいたなら、

その人たちに、ナニを目指して今それをしているかを確認したほうがいい。




始めからウナギ屋のような商売をしたい人、或いは、

そうした業態に向いた能力を有している人物に、

日々新しいモノを創造するような訓練や課題は、拷問でしかない。


そして、その人も門を叩く場所を間違っている。


それは、似て非なるものが同居している故、

起きてしまいがちなこと・・・




もし、自分を切り貼りして、

客寄せパンダを買って出て、

常に話題豊富な店を作り、

それを基盤にした営業方針で飲食業をしたいなら、

調理師学校ではなく、

タレント養成場の門を叩き、

5,6年、自分の売り出し方を学び、人脈を作り、

華やかさを磨き、その上で改めて、料理を学び、経営を学び、

店を立ち上げたほうがよっぽど効率的で効果的だと思う。




逆に生粋の職人を目指すのであれば、

そういう店にいくか、

或いは、寺に修行にいくのもいい。


お坊さんと職人は、

異業種のようで、実は隣り合わせの職業だ。




・・




話しが反れるが、

肉と魚だが・・マグロと鹿は似てる。


肉同士だが、鹿と鶏は、似てない。




肉と魚だが、鶏と火を入れたフグは似てる。

魚同士だが、フグとマグロは似てない。




食材に関しても、世の中の間違った分類のお蔭で、

料理人であっても、

似てないものを同列に並べがちだ。




魚類・・というだけで、

マグロと平目は同じ分類にされるが、

マグロの叩きに、鹿を少し混ぜたところで、

誰も気づかないだろう・・・


平目なら、すぐに気づく。


これは、見た目の問題ではない。

身質と味の問題だ。


身質と味、香りが似てるというのは、

食材において、ほぼ似てるといっていい。


火を入れたフグも同じ。

これは、もはや魚類ではない。

地鶏レベルの食感だ。


誰かが勝手にカテゴライズした【区別】みたいなものに、

惑わされてはいけない。


・・


自動的に漏れなく付いてくる、

フォルダ。


【マイドキュメント】・・・


こんなフォルダなんて、

そもそも、全く持って意味のないフォルダだ。


私の場合は、パソコンを買ったら、

まず、このフォルダの名前から変えてしまう・・




全てに言えることだが、

モノの【本質】を探った上で、

自分のルールで決めたフォルダに入れ替えるべきだ。







似て非なるものに、惑わされてはいけない。





 
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