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ポンコツ・シェフ






最近、最もクリアしなくてはいけない問題は、

このポンコツのカラダである。




ここ半年、常にソコ中心の日々を送っている。




右足の痺れと痛みで、

まともに立っていることが出来ない。


故に、その痛みを和らげる為に、

どういうスケジュールと方法で仕事をするか?

を毎朝、毎晩考えて、その日を過ごす。




なので、ソコ中心になってしまう・・




人間は、極度の痛みがあると、

思考能力と集中力が奪われる。


繊細な仕事も出来なくなる。


今できるのは、脳を動かすことぐらいだ。


・・・




そもそも、どうして今こんな状態にあるのかを考えると、

フツウに40年以上経過したボディーは、

ボロボロになっていて当然ともいえる。




資質の問題は大きい。




それは、何かというとフレームだと思っている。


人間でいうフレームとは、骨格だろう。

勿論、そこには筋肉や筋膜も同様に含まれる。


建築でいう基礎と柱も

築40年も経過すれば、

ガタがきて当然だ。




生まれつき、フレームが弱い自分は、

若いころは、気持ちとパワーでどうにかなっていたが、

今となっては、その無理が全て、身体に悪影響となって出ている。




自分が何故、こんな風にカタワになったのかは、

この性格と

今までしてきた行動を考えると、全く不思議じゃない。




無理して、ギリギリまで自分を追い込むことに

何かしらの快感というか、達成感もあったように思う。


なんであの頃、あんなに無理していたのだろう・・と

後悔もするが・・


きっと、15歳に戻れたとしても、また同じ人生を歩んでしまうのでしょう。


それがサガというもの・・・




・・


そんなポンコツの自分と向き合いながら、

毎日を送っていると・・必然的に、体に関する本を読むことが増える。


そのお陰で、自分の体のことや

人間の身体構造を深く知ることになった。




始めは、4,5年前のヘルニアからで、MRIをとったり、ブロック注射を打ったりしたが、

よくならず、次は薬漬けの日々・・




それでも、良くならず、整体、針なども試すが・・

全部ダメ。




最終的には、藁をも掴む思いで、呼吸法、ヨガ、気功など・・・

未知なる世界へ突入する。


辿り着くのは、やっぱり根本治療しかない・・というわけだ。







根本治療を提唱する人の本は、調べると沢山出てくる。


その全てが少しずつ異なる。


結果、何が一番いいのか・・よく分からない。




よく分からないが、兎に角、この苦痛から解放されたので、


知りうること全てを実践する毎日。


一生ダメかもしれないが、


もし、回復したなら、


逆に以前よりも正常になったと言える。




そもそも、体が硬く、姿勢も悪く、

体が歪んでいるので、

そこが全て正常に機能しない限り、完治はない。

完治したということは、全てが【整った】証だ。


・・


【怪我の功名】


あまり、自分で使ったことの無い言葉だが、


物事、こういったケースが良くあることに気づく。




災難や失敗から、

思いがけず、良い結果に繋がることがある。





もし、治らないヴァージョンでも、

一応、色々なシュミレーションはしている。




脳だけで、料理を作り、

人を指導して、経営を成り立たせるか・・・


それとも、

料理を提供して

お客様から御代を頂く、

レストランというスタイルをやめる・・という案もある。




自分のように、ポンコツになった料理人が

動けなくても、生活が成り立つ、

新しい仕事の創造。




そんなことも妄想する。




これは、妄想でもあるが、

ガチのシュミレーションでもある。




基本、人や社会の役に立つようなことじゃないと、

生きている意味が無いし、需要も生まれない。




今までの経験を活用して、

何か人の幸福の手助けになるようなことはないだろうか?


または、更に人里を離れ、

山に籠り、作品作りに没頭するか・・・


本当は、それが一番いいが・・

それは、あまり現実的ではない。




現実的に、収入がないと

家族を養っていけないので、

リアルにいろいろなことを想像してみる。




・・・


五体満足で、経営も順調で、

世界から注目されるようなスターシェフは、

自分のような妄想はあまりしないと思うので、

ある意味、稀な思考を繰り返してることにより、

もしかしたら、新しい料理人の仕事を創出できる可能性もある・・・




レストランという箱型ビジネスではない、

新機軸を打ち出せる可能性もあるわけだ。


そうなってくると、

今後、労働人口が減り、

その中でも、キツイ仕事とされる料理人は、

担い手が著しく減少するわけで、

レストラン業界が危惧している

働き手の問題を緩和できるかもしれない。


・・




レストランには夢があるし、

代わりの無い【箱】でもある。


そこに価値を感じているので、やってきた仕事でもある。


しかし、この先を考えると、

私がやっているようなレストランの存続は危うい・・


ごく一部のお店しか、存在できない時代が来るだろう。


何故かというと、

今までとは違い、今後の世の中では、

学生レベルの時点で、わざわざ調理師学校を選択しない。

もし、いてもごく僅かだ。

これまでのような生徒数の確保は無理だろう・・


優秀な人は、待遇の良い業種を選ぶ。

ふつうの人は、料理の世界を選ばない。


その優秀で意識の高い人の中でも、よっぽど変わった人だけが、

わざわざ料理人を希望する・・その数は一握りだ。




その一握りの人は、当然・・意識の高い店を選択する。

よって、とてつもない“2極化”が生まれる。


とても、意識の高い人は、海外か或いは、国内の一流店の門を叩く。

そうじゃない人は、割り切った食関連の仕事に就く。


そうじゃない人の思考パターンというのは、

特にやりたい事がなく、なんとなく、勢いで調理師学校に入った子であって、

そういうタイプの人は、わざわざ仕事のキツイ、町場のレストランは選ばない。

希望する行先は、安定してて待遇のよい、病院食か大手の食産業だ。

・・にしても、その数も、ごく僅かだと思う。




そう考えると、いわゆる・・町場の気の利いたビストロや

手頃なレストラン・・とかは、どんどん衰退していく一方だ。

なんせ、働き手がいない。




稀に、中の上ぐらいのレベルの料理人が、育ったとして、

懸命に料理を学んでも、

それを生かす場所がない時代に突入する。


レストランの数が限られてしまった以上、別の場所を探すしかない。


ゼロではないが、とても限られた人のみしか発揮できない時代だ。


少なくとも、今後の日本において、この流れは止められそうもない・・




・・


では、


食の新しい【業態】とは、何か?





私のようなポンコツ・シェフが思いつくぐらいであれば、

既に誰かがやってそうなものだ・・・


 
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