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ヒーロー








子供の頃、クラスにヒーローがいた。


背が高く、運動神経抜群で、ハンサムだった。


ケンカも強く、ガキ大将だった。


何をやってもズバ抜けていて、いつも1番だった。


彼とは、クラスも同じで、


少年野球のチームメイトでもあった。


僕は、何をやっても彼に敵わなかった。







彼は、いつもヒーローだった。







彼が何かで負けることなど、誰も想像できなかったし、

彼が何かで挫折することなど、ありえないと思っていた。





彼は、中学に入ってからもヒーローだった。


エースで4番、1年からレギュラーだった。


いつも、周りに期待され、

そして、その期待にいつも答えていた。




高校は、野球推薦で、名門に入った。


そこでも、彼は頑張って成績を残した。


残念ながら、甲子園には行けなかった。


残念ながら、プロのスカウトも来なかった。





彼は、諦めず社会人野球に入った。


彼は、そこでも成績を残した。


彼の活躍を新聞で見た。


野球の記事だ。


活字で出ていた。





その後、彼は体を壊した。


20代半ばで引退した。


子供の頃から野球一筋だった。





彼は、家業の葬儀屋を継いだ・・・




ボランティアで少年野球の監督もしていた。








彼は、いつ挫折したのだろうか?





高校時代か?


社会人野球の時か?


怪我をした時か?


葬儀屋を継いだ時か?







それとも・・・











・・・


彼は、いつもヒーローだった。





きっと、それでいいんだろうな。





人の人生の何を切りとり、


何処時点でどうであるかなんて、


本当は、大したことじゃない。













僕は、挫折したことがない。


挫折ってなんだろう?







子供の頃から、ちやほやされたこともないし、

間違ってされたとしても、

勘違いだけは、しないでおこうと心に決めていた・・




始めから、他人と比べたりしたこともないし、

比べたとして、そう大した変りなどない・・と思っていた。







天才ばかりを集めた集団には、必ずビリが存在するし、


ビリを全国から集めれば、その集団の中には必ずトップが生まれる。







優越感も、


劣等感も、




所詮、周りとの対比に過ぎないじゃないか。







集団は、残酷な生き物だけど、


それを無視して生きることは難しい。




何かしらの集団の中でヒトは生きているものだ。







出来るだけ、早くに気付いたほうがいい。





何にかというと・・・


全ては、もう既に書いてあること。





そういうことに早めに気付いたほうが、幸せだと思う。











 
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