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現実




僕は、リアリティーを描きたい。


現実離れした、架空の世界の中に、

リアルな現実を描く・・・




言葉にすると理解しがたく、

矛盾に満ちているが、

これこそが、僕の表現。




僕の創る世界は、

矛盾に満ちていて、

現実とかい離してる。


だけども、僕はいつも現実の中で妄想していて、

現実を描こうとしているんだ。




・・・


今回、僕は6枚の絵を創造した。


今までにない世界観を出力したかった・・


結果は、どうだろう?


そして、どうであったかなんて、


もはやどうでもいいこと・・・


僕は、あの日、あの瞬間を出力しただけのこと。


それ以上でもそれ以下でもない。


そして、もはや、それすら過去の出来事。


自分の中では、全ては消化された。


自分が過去に描いたものに、


なんの執着も興味ない。


鮮度が失われたものに、僕は何も感じない・・・





僕はまた新しい表現を探している。


・・・


最近、パリでまたテロがあった・・・


こんなことが起きると、


平和ボケしているせいか、


急に緊迫したムードが漂う。


だけど、それが日常の地域も世界には沢山ある。

緊迫したムードや楽しいことに対する自粛ムードが漂うのは、

平和な地域であって、


逆に、日常の中で

毎日、ピストルや爆弾の音が聞こえ、

そこら中に死体が転がっているような場所では、

何もムードなんて変わりはしない・・・

むしろ、笑い飛ばして生きていくほかない。


それが現実だ。


・・

僕の中には、二つの考えがある。

テロや戦争もある意味【自然界の一部だ】という考え。

もうひとつは、理屈抜きで断じて許せないという考え。




僕は、昔から【人間も自然の一部である】という基本的な考えのもと

色々なことを判断して生きてきた。


小さな微生物から数十億年という歳月をかけて、

生命は進化して、その中に木や虫や動物がいて、

その動物の中に我々人類も属している。


人間だけが特別な存在であり、

人間がすることや創りだしたものは【人工】で、

それ以外が【自然】がもとになって起きた【自然現象】だ・・

という考えは間違えだ。


人間も、自然の一部だ。


人間だけが何も特別なんかじゃない。


そのことに対しては何度も触れてきた。


生命の進化は、生存競争によって淘汰されながら、

勝ち残った種が子孫を繁栄させ、次世代に自分の種を残す。

勝者である優れた種が残るということは、

その時代の環境に適応して変化してきたということだ。

その繰り返しが【進化】だ。


生物には、そうした遺伝子が組み込まれている。


生存競争は生物の【本能】だ。


問題は、戦い方だろう・・・


もし、人間という種が他の生物よりも優れており、特別な存在であり、

進化を続けているというなら、

テロや戦争といった方法での戦いから足を洗うべきだ。


しかし、全く止める気配は感じない。


結局は【種の繁栄】という原始的な本能のまま、

今の時代を生きている。


ここでいう【種】とは、人という大きなくくりじゃなくて、

【国家】や【人種】であり、あるひとつのコミュニティーだ・・・


自分たち【同胞】を守り、繁栄させる為に、

敵対する【誰か】と戦い、そして【消そう】とする。




これは、言葉で言っても意味が無い。

残念ながら・・

これは、生物としての【本能】だ。





これがひとつの考え方。





でも、この考えにリアリティーがない。


自然のすることなので、仕方ない。

とか、

生物の本能なので、仕方ない。


現実には、そうは言えない。




僕たちは、現実の中で毎日を生きている。




・・・




年が明けて、来年の1月にパリに行く。


随分と前から決まっている予定だ。




僕には、18歳になる娘がいる。


娘をフランスに留学させる。


高校卒業してすぐに家を出す。


流石に少しは、不安なので、


現地に慣れさせる為にも、

下見として、パリに行くことにした。




初めていく親子フタリでの旅行・・

ここ数年、あまり会話も無かったので、

父親としては、いい思い出だ。





でも、もしそこでテロにあったらどうだろう?


もし、別行動の時に

娘だけに何かがあったら・・・。




そう考えるのが【現実】だ。




生物の進化や

本能などとは言ってられない。




・・・


二つ考えがあるというのは、


つまりそういうことだ。


受け入れるべき自然現象と

受け入れることが困難な自然現象がある。




テロや戦争といった【自然現象】は断じて受け入れることができない。








・・・


我々は、世界で戦争が起きても、

身近なところでテロが起きても、

自分の人生や自分の日常を毎日、生きていかなくてはいけない。




大切な家族を守らなくてはいけない。




今、自分が何をすべきで、

誰を守り、

誰を幸せにするべきなのか?




そして、何を受け入れて、

何と戦って生きるべきなのか?




リアルな現実の中で、

僕はそう考える。




リアリティーのない、

言葉も作品も、

僕には興味が無い。




僕は、僕の現実と向き合って、

今を生きるしかない。







だから、今何をすべきか?という問いには、

僕は、答えない。


それは、僕の中では何も変わらないからだ。


今までと同様に、

今という現実を生きるほかない・・・




それが【現実】であり、

それが、今自分に出来ることだと思う。











 
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