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大人の悪ふざけ・・・




さて・・

 
大人の悪ふざけ、第二弾です。

 
なかなか苦情の連絡が来ないので、

 
作るはめになってしましました。




 
佐藤 伸一シェフ、
 
桧垣スーシェフ
 
全面協力のもと

 
ヒガキコウジ 監修、監督、脚本、演出、主演にて

 
ぐだぐだの完全版です(笑




 




 
*早めに苦情ください・・・






 
オマージュ  佐藤伸一





悪ふざけ前の真面目な話を少し・・・







先日の伸一のフェアーで、

初めて客席で試食させてもらいました。


これは、異例だったのですが、

もしかしたら、私が厨房で手伝うことや

サーヴィスを買って出る以上に意味のある時間だったかもしれません。




日々の営業も同じなのですが、

こうしたガストロノミーのレストランで

最も大切なことは、

作品を感じ、考え、想いを共有し、

サーヴィスやハードも含め、堪能し、

最終的に【そこで過ごした時間】を自分の人生の財産にすること。


単純に楽しむこと。




佐藤伸一には、様々な【想い】がある。


実は、彼は自分の作品について、何も語らない・・・


多くの雑誌などで、語っているように思えて、

実は、何も語ってはいない。




それは、全て【作品の中】にあります。




ということです。










毎回のフェアーにおいても、

おそらく日々の営業においても、

スタッフに対して、

自分の料理について語ることはしない。




周りは何かを感じ、工程とデザインを覚え、

再現することのみ。


核心部分は、

それぞれが【感じる】他ないのです。





しかしながら、その【核心部分】にこそ、

【意味】があるのです。





それは、伸一がもっとも大切にしている感情だと私は思う。




そう・・・とても純粋で、誠実な

言葉にするのは、死ぬほど恥ずかしいような

そんなピュアな想いだと思う。




・・・


2年ぶりに彼の料理を食べた。


私にとって、それは、パリとの環境の違いや

慣れないオペレーションで精度が満足いってない・・とか、

それらのことはどうでもいい。


伸一の隠された【コトバ】を

作品から感じることのみが、

食事の中で大切なことなので。




料理を食べて、

香りがどうのとか、

組合せがどうとか・・

これは何処の食材で・・とか、

美味しいとか、マズイとか・・


今やそうした感想など、

何も意味をなさない。





絵画を鑑賞して、

“これは、どこの絵具なのですか?”とか・・聞くか?

発色が素晴らしいですね!・・とか言うか?


奥に描かれたお花がとてもリアルで上手ですね・・とか言わないよね・・。


自分にしてみると、


実は、言葉に出来ない部分で

個人の中だけで感動する領域だと思ってます。




勿論、プロとしての意見や

もし、評論が仕事であれば別ですが、


あくまで、一定水準以上の料理という【作品】を堪能する上で、

ここの料理をああだの、こうだの言う気がしれない。




美味しい料理は、世界中にいくらでもある。


栄養が摂りたいだけなら、田舎の安い店で新鮮な野菜や魚介を食べればいい。

それが面倒なら、サプリメントで事が足りる。


食欲だけを満たしたいなら、バイキングレストランに行けばいい。


目的は何か?


そこが問題。


2万も3万も出すなら、


そこでしか経験出来ないような【時間】に変えないと

意味が無い。


その【意味】を作るのは、

提供する側の人間だけの能力ではない。


どんなに素晴らしい絵画が目の前にあっても、

どんなに素晴らしい演奏が目の前で行われていても、

どんなに素晴らしい料理が提供されたとしても、


自分側にそれを【感じる】能力が無ければ、

ただの・・・がつくだけ。


ただの絵。

ただのBGM

ただのごはん・・




・・・


しかしながら、

あまり多くの人はソコに気づかないし、努力もしない。




これは、もったいなこと。




伸一は、誰が食べても美味しいと感じるシンプルな料理を作りたいという。


これは、その裏返しだ。




半分は本音。

それが彼の優しさ。


そして、半分は【核心】に触れて欲しいという想い。




核心に迫ってこそ、

【意味】がある。





じゃないとフランス料理なんて、高過ぎて食べにいく意味が無い。




これは、自論ですが、そう思う。







核心に触れる為に必要なことは、


才能もお金もさほど必要ない。


真剣に愛情を持って、作品からのメッセージを聞くだけでいいと思う。




それだけ、悩んで考えて考え抜いて、創られたものなのですから、

そこに【愛情】が無ければ、

その先の感動などあるはずがないと思う。





・・・


えらい大げさで長い前置きになってきましたが、


僕は、こうしたことに対しては、病的に真面目なのです。




そうしたクソ真面目に感じ、考えることを抜かしたら、


自分の価値もゼロ。


それぐらい、


人の真面目な表現物に対しては、

真摯に向き合いたいのです。




・・・


今、カメラマンからの料理写真待ちで、

まだアップできませんが、


写真から何を読み取れるか?




伸一の料理の場合は、

ちょっと難しい気がします。




見た目勝負の作品ではなく、

作品の核心が、細部に隠れているので、

なかなか感じ取るのは難しいと改めて感じました。







彼のストイックさ・・も、

あまり、表面には出てないです。




料理は、本当に瑞々しく優しい感じ。

それは、その時のコンディションもありますが、

今回の春の新作は、

季節ガラもあり、

比較的に優しく、

春素材の繊細な香りや食感を大切にした内容だったと思います。




・・・




伸一は、常に色々なことが気にかかってます。

いつも、色々なことが気に入らないのです。


何故か?




もっともっと完璧なイメージが頭の中にハッキリとあるからです。




そのイメージと現実の【差】はいつもイライラさせる要因です。




だから、そのイメージを超えていく為に、

日々努力し、

成長を重ね、

悩み、苦しむ。




その連続。







彼の原動力の源ですね。




そうした、

目には見えない伸一の想いや言葉を

作品の中で感じられて、

本当に良かった・・




・・・




どんな【つもり】で食事を楽しむかなんて、

正しいも間違えもないので、

人のことは、どうでもいいのですが、




私の趣味の範疇で、言葉を連ねると、

こんな感じです。





自分の人生の中で、

有意義な時間を作ってくれたことに

こころから感謝したい。







伸一を筆頭に携わった全ての人へのオマージュです。

 
昨日・・・





昨日のブログアクセス数が、


過去最大でした・・・。



何かあったのでしょうか?







もしかして、

某有名シェフのフェアー最終日だったので、


恒例の想い出ブログがアップされていると


期待でもされているのか???




う〜ん・・・



そんなことで期待される自分って一体・・・



なんなんだっ(笑




悩んでしまいそうです・・






・・・




なんか、予告ムービーを作った時点で

お腹いっぱいになってて、


もう、いいかな・・って

思っていたのですが、



しょーがねーなぁー・・


期待に答えるか(笑




・・・


でも・・


いろいろな方面から怒られるまえに、


誰か止めてくださいね・・。




*苦情沢山承っております。


 
毎年恒例の・・・アレ。
ここ最近、オフィシャルリンクから外し


私個人の趣味の領域で、


適当にブログ運営を続けようと思っていたのですが、


アクセス数をみるところ、

一気に少数になると思っていたのですが、


意外と根強いファンと

根強い冷やかしファンが多いです(笑


・・


さて、

そんな訳で、

全国20名ぐらい・・のブログファンお待ちかね


恒例 パリ・佐藤伸一フェアーブログです。


なんか知りませんが、

この【パリ・佐藤伸一フェアー】でグーグル検索すると、

私のブログがトップに来ます・・・




もう少し・・まともなwebでも紹介してください・・。





・・




今回は、嗜好を変えて、


最近、バカのひとつ覚えのようにやっている【動画バージョン】で、


予告編を作りました・・・




別に暇なワケじゃないです。





もう今年は、何もしなくていいかな・・って

本気で思っていたのですが、

何故か悪い血が騒ぎます・・・





ヒガキの呪いかもしれません。








・・


毎回、これだけいじってあげていても、

礼のひとつも言われたことがないです。




ちなみに【檜垣 浩二】で検索しても、

このブログがトップに来ます。




これだけ宣伝しているので、

彼からは、相当にもらってもいいはずなのですが・・・





なんとも、恩知らずの熊です・・・。




・・


今年は、熊の恩返しを期待して、

念願の【情熱大陸】に出演させてあげました。





なんとも羨ましい・・。


俺も出たいわっ。


・・




ちなみに、なんの許可も得てない動画なので、


いろいろなところから苦情が来たり、

怒られたり、ブログが炎上したり・・と




負の要素満載です・・。







うん・・・

間違えなく、私は干されます。





まぁ・・いいか。





これもヒガキの為です。







では、どうぞ!











*苦情受け付けてます。
 
暮らしの中で・・・
今日は、なんだかとても晴れ晴れとしている。







嫌なことが多かったな・・


最近。




そもそも色々なことに無関心な自分にとって、


煩わしいことに振り回される暮らしは、


とてもやっかいだ。




・・・


できることなら


大切なものだけに囲まれて生きていたい・・・





そんなシンプルで、


何もない暮らしがいい。




・・・

今日は、洞爺湖まで山菜を採りに行った。




兎に角、山はいい・・・




自分と相性がいい。





特にこの時期のまだ肌寒い空気の山は、


なんとも気分がいい。




今日は更に天気もよく、


春の日差しが、斜面に差し込み、


一面を紫色に染めるカタクリの花がとても神秘的に輝いていた・・




・・・




様々な山菜が、


力強く、芽吹いている様子は、希望に満ちている。




・・・




そうして、収穫した生命を


その日の気分で、皿に乗せる・・





今日のお客様も皆、笑顔で喜んでいた。





本当に何気ない。







日常があまりに煩わしいのか、


そう自分がさせているのか・・・




そんな今日のような


何気ない時間の中で、


自分が探している


在り方を再確認する。








・・・

自分は、何は欲しくて、


何処いきたくて、


何になろうとしているのか・・・







いつもその答えは変わらない。


 
Le Musee film 2014 No.01

ル・ミュゼ・フィルム2014春のフルスペックヴァージョン。
見慣れると・・スピード感のある予告編のほうが飽きないかも・・・

メニュー創作、試作、試食⇒撮影⇒画像処理⇒データサイズ加工⇒各動作動画編集

サンプルミュージック落とし込み⇒最終動画処理・音合わせ・・

出来てみるとあっという間で、ふつうに仕事の合間の時間に片手間でやっているのですが、

これを今年毎月アップするとなると・・結構シビレます。





付け入る隙がある・・・
そこが常ですね。

 
Le Musee film 2014 No.01 予告篇




活と熟成、天才か変態


食べ物についての話です。




魅力的な食材は、好みだけに絞っても

数限りなくありますし、

テーマやコンセプトによって、

食材の持つ、どの個性を評価するかは変わります。

なので、いちがいに何を持ってして

素晴らしい食材であるか、

使いたい食材であるか・・

を決めることはできません。




そんな中で、最近ふと思うことで、


いわゆる【活】の食材に対して、

自分は、普通の人が感じている以上に

評価が高いような気がしてます。




瑞々しくフレッシュな感度のある物質に

どうも異常なほど惹かれてしまします。




自分なりに分析すると、

その生きている細胞というか、

命が宿っている組織体を口に入れて食べた時の

感覚・・

感触・・

それは、味覚とそれ以上に、

粘膜レベルで感じる官能的なものがあるからだと思うのです。




その目の細かい密な繊維と

透き通る滑らかさ、

吸いつくような触感?食感?


それは、まさに生きているという【確かさ】から来ているもので、

死に絶えた食物には、もはや備わってない要素です。




死後・・いわゆる【熟成】という工程に入れば、

活とは、異次元の別の意味での価値が生まれます。


ここで熟成について触れると、

かなり、本文から反れてしまうので、

端折ることにしますが、

さらっと触れると、

世界中に【熟成】という工程を利用した様々な食物が

文化として、あらゆる国に根付いています。


遥か昔から、その熟成という概念は、

人間社会にありましたし、

食文化を語る上でも、欠かせないキーワードですね。


そうした、歴史的な背景を紐解いても、

熟成は、ある意味やりたくてやった・・

ということ以上に、

そうする他なかった・・・

という場合のほうが圧倒的に多いのが事実。


【保存】が一番の目的なわけです。




そして、その熟成による状態変化は、

【狙ってその状態にもって行った】場合は稀で、

殆どは、

【こんな風になっちゃった・・】というのが実は正直なところです。


調理する側の明確な意思をもってして、

熟成を完全にコントロールすることは、

非常に難しい・・・




温度、湿度、風、日光、空気中の微生物・・・

熟成過程における環境が与える影響は、

実に様々なことが要因となってます。




・・・


ここまで書いて、話を本文に戻すと、

非常に不確かな死後の世界よりも、

生きている・・という確かさに惹かれます。



確かに・・熟成した魚なんかを寿司で食べると、

口に入れた瞬間、ふわっと心地よい香りが広がり、

シャリと一体化して、空気のように溶けてなくなり、

非常に素晴らしい余韻を残し、しばらく口の中が幸せな状態になり、

なんとも言えず、熟成は最高!って思ってしまいます。

それは、熟成した肉にも同じことが言えます。

そう・・・分かっていて尚、

分かりやすそうで、分かりにくい

【活】の素晴らしさを語っているのです。

この20年、いろいろ食べて思った結果、

実は、熟成した食材の美味しさや素晴らしさを見つける能力以上に

活の食材のソレを見つけ、感動する【感覚】のほうが高度な気がしてます。




とても、語弊があり誤解を生む発言ではありますが・・・





そもそも、比べるものでもないし、

どちらにも、それぞれにしかない良さがあることは、

十分に理解した上であえて言ってますが・・・。





・・・


このように、

まだ考えが熟成していない段階での文書化は、

非常にまとまりが悪いですね・・




また、きっとこの自分の意見に対して、

誰も共感しないでしょう・・・

もし、共感する人がいたら、天才か変態のいづれかです(笑


だから、人がどう思うかは、どうでもいいんです。



そう、自分の頭を整理する為の出力作業。


それこそが、このブログの役割です。